社労士ポイント解説:労働基準法②

解雇制限の解除と解雇予告の除外の部分が、ごっちゃになりそうなので、しっかり区別して覚えましょう。

まず、解雇制限とは、業務上負傷者や産前産後の人が休んでいるときは解雇ができない部分。解雇予告とは、解雇しようとする場合は30日前に予告しましょうという部分のことです。これの例外の部分が択一等で入れ替えられても答えるように区別しましょう。

 

〇解雇制限の例外→①打切補償の支払い

         ②天災事変その他のやむを得ない事由のため事業の継続不能

 

〇解雇予告の例外→①天災事変その他のやむを得ない事由のため事業の継続不能

         ②労働者の責に帰すべき事由に基づいて解雇

 

上記の内、赤字の「打切補償の支払い」のみ所轄労働基準監督署の認定が不要なので合わせて覚えましょう。

 

 

社労士ポイント解説:労働基準法①

労働基準法の第7条は下記のとおりです。

第七条 使用者は、労働者が労働時間中に、選挙権その他公民としての権利を行使し、又は公の職務を執行するために必要な時間を請求した場合においては、拒んではならない。但し、権利の行使又は公の職務の執行に妨げがない限り、請求された時刻を変更することができる

 

ここで、問われるのはどういったものが「公民としての権利」「公の職務」に該当するかです。各テキストに該当するもの、不該当のものが載っていると思いますが、まず基本の基本は「不該当の方を覚え、それ以外だったら該当と判断する」ことです。

 

ちなみに、公民としての権利の不該当は「応援のための選挙活動」「一般の訴権の行使」の2つで、応援のための選挙活動はイメージがつきやすいと思いますが、一般の訴権の行使がイメージがつきにくいと思います。「訴権」とは個人同士の紛争の解決を求めるために民事訴訟制度を利用する機能で、個人間の財産の争い等を解決するために訴訟を起こすイメージです。

 

公の職務の不該当は「予備自衛官の防衛招集、訓練招集」「非常勤の消防団員の職務」で予備自衛官は、普段は会社員や学生として生活し、非常の際や訓練等で招集された場合に自衛官となる非常勤の自衛官で、現在約40000人近くいるそうです。

 

公民としての権利と公の職務が入れ替えられたりしても、しっかり答えられるようにイメージを持って、暗記しておきたい箇所です。

 

 

 

社労士合格法:あいまいな言葉をあいまいにしない

テキストを読んだり、問題を解いているとよくわからない言葉、自分が理解していない言葉に出会うことがよくあると思います。

例えば、「特定療養費」普通の療養費はわかると思いますが、「特定」という言葉がつくと一気に特別感が出てきます。ここで、特定療養費はどういうことだろうと、テキストなどで調べることが大切です。

一度調べるとこういった言葉はだいたい覚えます。あいまいな部分をあいまいにせず、確実に知識を積み重ねていく。それが結果合格に繋がっていきます。

社労士合格法:最後まであきらめない

以前書いた意識の記事と若干かぶるのですが、最後の最後まであきらめないということが大切です。最後とは社労士の試験時間が終わるその時までです。直前まで好調で試験本番でミスって不合格はよくある話です。僕も社労士受験2年目の時はA判定で、楽々合格できると思っていましたが、結果その年は択一式の点数が足りず不合格となりました。逆に合格した3年目の時は、試験が終わった後放心状態で、受かる、受からないは気にならず、自分の力を出し切ったという気持ちになりました。

模試が良くても本番が悪ければもう1年受験です。逆に模試がどんなに悪くても本番で結果を出せば合格です。

一番大切なのは直前まで自分の実力を高め、出し切るということだと思います。

 

社労士合格法:選択式は運。択一式は実力。

社労士試験は、選択式で落としにかかってきます。毎年奇問、難問を1題~2題入れ、

そこで合格者の数を調整します。あるいみ運の要素が非常に強いです。逆に択一式は一般常識の科目以外は実力が顕著に点数に現れます。

択一式が苦手な方は、まずは択一式を意識した勉強法(基礎の部分をしっかり整理して覚える)を行いましょう。

選択式を意識した条文を覚える、条文の穴あきを埋めるは。受験後半でも十分間に合います。繰り返しになりますが、まずは基礎の部分を整理して、覚えるです。

選択式の運の部分で合格する確率をあげる方法を1つあげるとしたら、一般常識という名前の通り常識で考えることです。そのために社労士の受験中も世間の動きに触れ、確認することは大切だと思います。

 

 

社労士合格法:テキストは1冊で

社労士の資格に限らず、大学受験や資格勉強等1つの案件に対して、たくさんのテキストが発売されています。自分の取り組んでいるテキスト、問題集で合格できるのだろうか?と次々に新しいテキストに手を出す人がたまにいますが、こういう人が合格できる可能性はかなり低いです。

基本、テキストの内容はどれもそんなに変わりません。あとは自分との相性。仕事や結婚と同じでちょっと使ったくらいで相性なんかわかりません。このテキストを使うと決めたのなら、せめて1周するくらいまでは使ってみてください。

テキストをころころ変える人は、大抵、最初の労働基準法だけ、やたら得意で年金や一般常識は全然という人が多いです。社労士は総合格闘技です。一つの得意技も大切ですがトータルで勝たなければ勝てない資格です。

まずは、今のテキストを最後までやり切りましょう。

 

 

社労士合格法:気分が乗らないとき

勉強を続けていると、モチベーションが下がり勉強のやる気が出ない時期が必ずあります。そんな時でも工夫して、勉強する。それが大切です。

勉強のやる気を出すスイッチは、場所を変える。仮眠をとる。人と会う等人それぞれだと思いますが、僕のおすすめは移動しながらの勉強です。

人それぞれ、行きたいなと思う場所があると思います。その目的地まで電車、バス等の公共交通機関を使い、各駅停車等できるだけ時間のかかるルートを選択して目的地に向かってください。

移動中に勉強ができ、目的地についてリフレッシュでき、また帰り道の移動中に勉強する。そうやって勉強時間をよく確保しました。

勉強は机に向かってするだけのものではありません。工夫をして勉強時間を確保し少しでも合格に近づいていきましょう。